最新プリント技術・昇華転写捺染

暖簾 昇華転写綿素材のように優しい風合いを持ちつつ、軽さや丈夫さも兼ね備えているというのが
ポリエステル製ののれんの特徴ですが、素材の変化に伴って、その染色方法に関しても
日々改良が重ねられています。

中でも最近主流となっているのが、昇華転写捺染という技法です。
この技法では、染料を印刷した転写紙をポリエステル生地に熱プレスすることで染色を行います。

デザインの元となる転写紙にプリントしてある柄をそのまま生地に転写できるため、
仕上がりがイメージしやすく、複雑なデザインの多色刷りも難なくこなせるというのが特徴のひとつです。

もちろん発色に関しても本染めに引けをとらず、生地に染料を閉じ込めたような状態になるので
生地の風合いを損なうこともありません。

加えて色落ちにも強いという、まさに染めプリントの良さを最大限に活かしたのれんに仕上がります。

この昇華転写捺染は機械染めと呼ばれる染め方の一種ですが、その染め上がりは
従来の本染めと比較しても大きな違いはありません。染めプリント

ただし、工程に大きな違いがあります。本染めは手作業で染め上げているので、
繊維の奥の方まで染料が入り込んでいます。

その一方で転写捺染はプリントなので、柄が繊維の上に乗っかっている状態です。
単純に発色だけを比較すると本染めのほうが若干勝っているかもしれませんが、
昇華転写捺染のメリットは本染めだと滲んでしまうなどして表現が難しかった
繊細なデザインや小さな文字なども綺麗に表現できることです。

色彩表現も本染めより多彩にできますし、なおかつ本染めよりもリーズナブルに制作でき、
大量生産も容易にできるというメリットもあります。

さらに、本染めだと仕上がるまでに数週間という時間を要しますが、昇華転写捺染だと
早くて数日、遅くとも一週間程度で仕上げることができます。

複雑なデザインののれんが従来よりも安価かつ容易に大量生産できるこの最新技術は、
今後ますます重宝されることでしょう。